Unlock yourself. 自分を”アンロック”せよ

津波から奇跡的に生還した”禅僧”の「自分をアンロック」するブログ。

100年後に、ほくそ笑む。

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お花見マルシェ

おかげさまで、地域を巻き込んでという意味では一年で一番大きな(それなりにささやかな)イベントが終わった。なんてったって、天気が最高!そして梅の花も桜の花もなんとか保ってくれた!花見のイベントはいろいろあっても、「梅の花と桜の花」が、同時に眺められるのはここだけじゃないだろうか?そう地元のおっちゃんたちと話しているとなんだかとても誇らしいような気持ちになった。

今年もたくさんの人が訪れてくれた。運営にはいろいろドタバタがあったとは思うけれど、お寺の境内がたくさんの笑顔で溢れかえってとても眩しかった。あぁ、やっぱり僕はこういうことがしたいんだ。こういう場に身をおいていたいんだ。こういう場を作ることをしていきたいんだと。

 

来場者数より大事こと

こういうイベントの朝は、いつも一体何人の人が来てくれるのかと心配になる。もしかしてだーれも来なかったら…。とはいえ、今年も大勢の人が来てくれた。小さい村の小さいお寺が人でいっぱいになった。地元のおっちゃんおばちゃんが喜んでくれたのは、来場者の多くが比較的若い世代と子どもたちだからだ。「オラが村に、こんなに若い人が来るなんて…」と、感慨もひとしお。反省会も大いに盛り上がった。

しかし僕が嬉しかったのは別のことだ。もちろん、大勢の人が来てくれたことは嬉しいに決まってる。でも、僕が見る限りこどもも大人も「滞在時間」が、去年より長かったように感じた。大人たちは境内のそちこちに設置した椅子やテーブル席、本堂の縁側や石段に腰掛けてのんびりと過ごし、子どもたちは飽きることなくプレーパークで遊んでいる。あぁ、これだなぁ。待ちわびた春の日を、みんなでのんびり楽しむ。僕はこんな「場」が作りたかったんだ。イベントの来場者数の多さより、過ごし方が変わったのが嬉しかった…。

 

カルチャーが育つために

地方創生や村おこし町おこしの成功には、色んな要素があると思う。(何を持って成功とするかにも。)僕はやはり「カルチャー」が育つことが望むべき方向性じゃないかと感じた。お花見マルシェで言えば、これを続けることで「春といえばお花見、お花見と言えば安楽寺天満宮」と、それが当たり前になってゆく。それが「カルチャー」なのだ。地元の人も外部の人も、春と「お花見」を待ちわび、そして天満宮を訪れる。そこに自然の営みと人間の営みが交差し、「生きていること」を喜び合う時間が生まれる。「そういえばお花見と言えば安楽寺だよね〜」と、100年後の誰かが言ってくれるようなカルチャーになったとしたら、あの世で僕はほくそ笑むだろう!

未来へカルチャーをギフトする。

カルチャーの、種を植える。

佳い、春の日だったな。

 

Unlock yourself.

Unlock your culture.

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結局、ヴァイブスなのさ。

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「あいのり」

なんとなくプレッシャーに感じていた、大阪での法話が終わった。今までも色々なシチュエーションで話をしたけれど、何故か大阪に「アウェー感」を感じていた。行く前に「感じていた」んだから、それは架空の妄想なのだ。

結果から言えば、「やっぱり通じるよね!」。殆どの人が時には笑い、時には涙しながら聞いてくれた。それは「聴く」というものでもない、「あいのり」のような感覚だった。僕は僕の「話術」や「話芸」、「ボキャブラリーの多さ」などなど、人前で話をすることの「スキル」はそんなに高くない。でもたったひとつの自負は、「ほんとうのことを話す」こと。それだけは僕の誠意として、高い純度を保ちたい。それが僕らの言う「ヴァイブス(振動)」として、その場に居合わせるひとに伝わるはずなのだ。そう、それは思考ではなく”身体の共振”なのだ。

 

与える喜びを与える喜び。

話してる最中に、ついつい涙が溢れてしまい、何も持っていなかった僕は会場の誰へともなく「誰かハンカチ貸してください」とねだった。すると中央後方に立っていた紳士が駆け寄ってくれ、「これ使ってください、いや、差し上げます。私はタオル屋だから!」とおっしゃった!僕はありがたくて嬉しくて存分にハンカチで涙や鼻水を拭った(笑)しかしハンカチも喜んでくれただろう。その紳士はなんと会場である楷定寺さんの総代長(門徒さんの代表)さまで、終わった後も握手に来てくれた。ハンカチを持っていなかった僕は、ハンカチを与える喜びを与えることが出来た。そして紳士はその機会を待っていたかもしれないのだ(タオル屋だもの!)

 

結局、ヴァイブスなのさ。

少なくとも僕は、津波で助かったいのちを誰かのために使おうと思ってはいる(第2のギフト)。もし震災の体験を話すことがそれなら、どこででも誰にでも話したい。考えてみれば日本だけでなくハワイ、アメリカ、(タイのお坊さんの前でも!)、日本語も英語も話したことがあるけれど、「アウェー」なんてどこにもなかった。むしろ、どこへ行っても「ホーム」でしかなかった。僕がほんとうのこと、自分のことを誠実に話す限り、ヴァイブスの純度が高ければ、それで話は通じるのだ。それはもはや「言葉によって構成される話」ではなく、「ヴァイブス」が伝わる。ヴァイブスを感じて、「あいのり」が増えてくる。

ただそれだけのシンプルなことなのだ。

 

最後に

門徒の皆さんと一緒に

「なむあみだぶつ」をお唱えさせてもらうよう

お願いをした。

 

僕らは

共有した時間のヴァイブスを感じながら

 

ただただ

 

なむあみだぶつ

なむあみだぶつ

 

と、お唱えした。

  

なむあみだぶつ

なむあみだぶつ

 

そう。

結局全て、ヴァイブスなのだ。

 

※楷定寺さんのご好意で、動画を撮らせてもらいました。

”体験”よりは純度が落ちるかもしれませんが、

動画でも伝わるヴァイブスはあるかもしれませんので

よかったら見てください。

 

Unlock yourself.

Unlock your Vibes.


【3つのギフト】大阪・楷定寺 永代経法話

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3月11日の過ごし方


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3月11日の過ごし方

こんにちは。

ご存知かもしれませんが

僕は2011年3月11日14時46分。

岩手県釜石市の沿岸部を走行中に

津波に遭いました。

 

流される僕のクルマが

後方のトラックにぶつかり

そのトラックの屋根に飛び乗って

そこで助かりました。

 

僕を始め東北の(特に沿岸部の)人たちは

この時期が本当に辛い。

「忘れない」なんて言うのは外部の人。

 

当事者の私たちは

忘れたくても忘れられない。

 

そこで、お願いです。

 

3月11日の、過ごし方について。

 

3月11日は、テレビを消して

そっと過ごしてください。

 

そして、こころ静かに

 

東北の風景を思って下さい

東北の友人を思って下さい

東北の痛みを思って下さい

東北の哀しみを思って下さい

東北の美しさを思って下さい

東北の温かさを思って下さい

東北の底力を思って下さい

東北の笑顔を思って下さい

東北の希望を思って下さい


そして、3月12日になったのなら

 

東北の友人に

メールやラインをして下さい。

 

「元気?今度遊びに行くよ!」と。

 

そしてぜひ「遊びに」来てください!

 

私たちは元気です!

 

元気が無い時もありますが

おおむね元気です!

 

むしろ日常に疲れたあなたより

元気かもしれません!(笑)

 

これが

僕からのささやかなお願いです。


3月11日が
すべての友人たちにとって
安らかでありますように。

 

Unlock yourself.

Unlock your past.


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