一年前の今日 今回善隆寺さんに呼ばれたのは 熊本地震から一周忌法要というご縁で 私と、東北の経験してきたことを話してほしいということだった。 法要がおわり 友人の自覚大道さんに車を出してもらい 大分から熊本へ向かった。 一年前、熊本地震が起こった…
奇跡のダブル満開 おかげさまで第3回目の天神さまのお花見マルシェも 盛況のうちに終わった。 ちょっと春冷えしたこともあって なんと梅と桜がダブル満開で当日を迎えた。 お花見イベントとは言え 本当に花が咲いてくれるかどうかは 日取りの時点ではわから…
”ざびえる” 永平寺の同級生であり、一緒に 東日本大震災で活動した仲間である 自覚大道さんのお寺、善隆寺で 春季法要の法話をさせていただいた。 大分空港に着いた途端 「ざびえる」 というお菓子の看板に、あぁ、異国に来たのだなと 旅情を掻き立てられた…
死にゆく人と 共にあること 以前から会いたいと思っていた ジョアン・ハリファックス老師の講演会に 参加してきた。 老師は、禅の指導者であり、 かつ終末期医療におけるケアのスペシャリストとして、 日本でも実践を指導している方。 講演は”予想通り”素晴…
✳以前走り書いた雑文ですが、旅の車窓を流れる風景に誘われて 若干rewriteしてアップします。列車の旅はいいものですね。 ヨルダンの夕日 過ごした日の数だけ、夕陽はあった。 でも今日の夕陽は人生でいちばん美しい。 なぜなら、誰にとっても 今日しか人生…
彼岸明けの彼岸参り 今週はお彼岸の分の檀家参りをしています。 家々を巡って仏壇にお参りさせて頂き 少しお茶を御馳走になって、世間話を楽しみます。 普段、仏事でお会いするのは主に男性陣ですが 世界を牛耳っているのはもちろん女性(笑) うちの地域に”…
球体としての世界 最近、何やらタイに行きたくなっている。タイは初めて体験した海外の地だから、初恋に似た淡い未練のようなものがいつもある。なんだかんだと口実を付けては20回ほど彼の地に足を運んだけれど、ますます未練がましくなるばかり。 思えば海…
3月が消えてなくなればいい 3月が近づいてくる。これはどうしようもないことだけれど、東日本大震災という大きな十字架を背負った東北の私たちにはどうしても心苦しい季節だ。幸い、わたしはテレビを見る習慣がないからまだマシだけれど、世の中が3月11日に…
格好のいいお坊さん、わるいお坊さん 印象的な、2つの現場に居合わせた。ひとつはある「格好のいいお坊さん」。ある若い僧侶の法話。これはしんどかった。若いが経験値の高い、彼。挨拶から法話の内容まですべてあるフォーマットに則ったお話の組み立てでま…
ガソリンスタンドへの伝言 先日、いつも給油するガソリンスタンド(GS)に立ち寄ったときのこと。GSの若い男の子が私の顔を見るなり、ちょっと驚いた顔をしてこう言った。 「あ、おしょさんこの前、だれかおばさん助けませんでした? うちのお客さんでね、こ…
仏頂面 私にとって父は、厳しくてけして愛想のいい人ではありませんでした。そう、思い込んでいました。どちらかと言えば、仏頂面の人だったと記憶しています。でも、改めて思い出してみると、どうもそうでもないんです。 夜の本堂で遊んだことや、父の背中…
まさかこんなに早く 私たちは葬儀などいわゆる仏事を通じて、多くの喪主・遺族に出会います。亡くなった方がたとえ85歳であろうと92歳であろうと殆どの場合、ご家族はこう言います。 「まさかこんなに早く逝ってしまうとは思わなかったんです…。」と。誰…
ギフト経済? ギフト経済に関する記事や本をいくつか読んだ。耳慣れない言葉だけれど、要は与え合うことで社会が豊かになってゆく、というもの。D最近このカラクリにずいぶん自覚的になってきた。仏教でも「布施(与えること)」という修行があるが、この修…
マインドフルネス瞑想の大流行? 昨今、マインドフルネス瞑想が流行っているらしい。 名のある大学の教授さん達も こぞってマインドフルネスを謳うセミナーや フォーラムを開いているようだ。 つまりはもっと前から瞑想について研究や実践を していた人たち…
衝動という信仰 自分が青春を過ごした時代に聞いた音楽が、自分の情動に影響していると考えるのは不思議ではない。その音楽を生み出した時代の空気を共有していたとも言えるし、その音楽を産んだアーティストの情動をミラーリングしたのかもしれない。いずれ…
「飛躍の年」は、飛躍しすぎ? いつも購読している、あるブログを読んで 正月早々笑わせてもらった。 この書き手の方は本当にセンスがいい。 以下、引用(笑) かつては手段だった「飛躍」がいつの日からか目的化し、何かを成し遂げるための飛躍ではなく、「…
人間の可笑しさ いよいよあと数時間で今年が終わる。 しかし、同時に新年が始まることを知ってる私たちは 今年が終わることに寂しさは感じるけれど 恐怖を感じることはない。 でも、自分で作ったしくみでありながら やはり寂しさを感じてしまうのも 人間の哀…
あこがれた、旅 バックパッカーだった1990年代、いろんな旅のスタイルに憧れたものだった。5年6年と長い旅を続ける人や、コンビニ袋ひとつで旅する極端なミニマム旅人。中でも私が惹かれたのは「ガイドブックを持たない旅」だった。 スマホとネットがこれだ…
胸を焦がす 「リョーキさんって、男って感じがしないですね〜」 最近、2度ほどこんなことを言われた。 オレも達観の境地にたどり着いて、男女のゴタゴタ 嫉妬や執着、愛欲や色欲から卒業だ… んなわけない(笑) 男として見られないっていうのは 「カッコつ…
正直に生きる怖さ 自分に正直に生きるというのは 何か反射的に身構えてしまうような どこか恐怖感がある。 その恐怖感をよく見てみると それは「恥ずかしさ」と言い換えられる。 そしてなぜ恥ずかしいのか?と 落ち着いてよく考えてみると どうも「自分を否…
ヴァルネラビリティ? このヴァルネラビリティ-vulnerability-という 耳慣れない言葉を初めて聞いたのは、 たぶんTEDだったと思う。 同じ言葉を6月にサンフランシスコで メンター2人の口から、マインドフルネスや コーチングのキーワードとして教えてもらっ…
【僕らは、太平洋でつながっている】 昨年6月にポートランドに行った際たまたま尋ねることになった”日本庭園”で たまたま出会った内山さんと、 津波で流され、ポートランドに流れ着いた 「笠木」の物語。 その「笠木」がついに八戸に帰り着いた。 内山さん…
広州のマックとフレンドシップ 20年前、バックパッカーの大学生だった時。 中国は広州のマックで中国人の大学生と出会った。 どちらともなく話しかけ、 同じ年代であることもあり 色々な話をした。 ふと、 なりゆきで戦争の話になり お互いちょっと気まずく…
法要はいい。打ち上げに来い。 先日、お世話になっているあるお寺の お盆のお祭りに呼ばれて参加してきた。 お祭りと言っても、そのご住職からは 「法要なんかはこなくていい。 なんなら打ち上げにこい。」 と、不可解な御案内を受けていた(笑) 自分をさら…
役得 私たち坊さんの「役得」の一つに 「お別れの言葉」を聞くこと、がある。 形式張ったものが多い弔辞に比べ 主に遺族の若い世代、 故人の孫やひ孫が読むケースが多い、この 「お別れの言葉」。 若い人が書いて読むからこその 不器用でたどたどしく そして…
何が”まちづくり”だ。 ある友人のFBの投稿に はっとさせられた。 「盆踊りもしないで、なにが”まちづくり”だ」 。。。 これにはちょっとやられた。 うちの地区は推定50世帯。 以前は地区の公民館で「盆踊り」をしていた。 子供心に、楽しみにしていたもの…
Sさんへの返信 生きるのが怖い、わかります。 うん。俺も怖い。 でもね、生きることの怖さより 「死」の現実がね、恐ろしかった。 「死」の恐怖って、「死ぬこと」が怖いんじゃない。 「人生を生ききらない恐怖」だったんだ。 津波に遭って以来 海はそれほど…
ジェダイ現る先日、ある中学校で講演をさせてもらった。社会人を講師に迎えて、生徒たちにより広い世界を知ってもらうという企画だそうだ。実は、私の思っていたよりも子どもたちはとっても素直で突如学校という日常に現れた「ジェダイ」のようなお坊さんを…
マインドフルネス・ラプソディ マインドフルネスが流行っている。 震源地の北米はもちろん、というか そりゃまあそうだろうと思うけれど 地図にもだだっ広い空白として記載される 私の住むこの岩手県の片田舎でも 「マインドフルネスを保健師に勧められた」 …
リ、イョーキ? 海外に行くと、”名前”で困ることがある。 僕の名前の”リョーキ”は、 英語圏の人にとって ずいぶん発音しにくいようなのだ。 何度も言い直させるのもあまり楽しくないので 去年ぐらいから”旅行名”を使うことにしている。 「旅行中限定の、名前…