東北弁で言う、「究極の心のケア」2
言葉の風味が違う
前回投稿した「いですける」という言葉は
標準的日本語で”意味だけをなぞって”言えば
「いてあげる」となるのですが
「いてあげる」は、「居て」「あげる」であって
「いですける」は、「居て」「助ける」なのだ。
ニュアンスというか、フレイバーが違う。
「〜して・あげる」には、どこか上から目線が感じられ
威圧的であるし、してもらう感があり
素直に受け取れない”風味”がある。
「いですける」は、
「居る」と「助ける」が組み合わさった言葉で
「居て助ける」なのだ。
日本語としてはおかしいけれど
英語にすると
help to be with
とか
help to stay with
かな。
「〜して・すける」
は、
「help to 〜(do)」
つまり東北弁にはこのhelp to ~ の
「〜して・すける」という表現がいろいろあるのだ。
時間の経過に耐えた言葉
ともに歩む
傾聴
よりそう
絆
つながり
たくさんの言葉が使われ
今もその残骸が東北にあふれている。
結局、”にわか作り”の言葉は
時間の経過に耐えられず
どんどん風化してしまう。
「いですける」
東北人にとって(宮城〜岩手県南かな)
究極の心のケアって
「いですける」
これなんだな。
あったかくて
やさしくて
対等で
さりげなくて
押し付けがましくなくて
親しくて
誰でもできて
いちばんありがたい。
いですける。
いですけらい。
Could you help to stay with me?
いですけっから。
I will help to be with you.
英語の方は怪しいけど
「いですける」
いいなあ。
究極の心のケア。
あなたの言葉にも、きっとある。
Unlock yourself.
Unlock your life.