”自分が好きなことをしたい”という無理。何もしなくても大丈夫。
”自分の好きなことをしたい”というワード
ある友人の女性が「自分の好きなことをしたい、でもできないの」と、困惑した顔でうちあけてきた。自分の好きなことをして暮らしたい。楽しく、思い通りに。それは誰もがそう願うものではある。
いわゆる”自分探し”にも似た、甘く切ないキーワード。自分探しに否定的な仏教業界人も多い。「自分など探してもどこにもおらん、”いま”、”ここ”じゃ」などとまことしやかに言われる。そうでしょうけども!知らないことを知りたい、自分を違う環境においてみたいという衝動は私の中にどうしてもあって、自分探しの中でももっとも青臭い、「旅」に出たのだ。自分探しをしてみたらいい。
自分探しってなんだ?
自分ってなんだ?
そんな問いに出逢ったほうが、面白い。
「なにもしない」という経験
しかし旅先で何をしていたかというと、社会的には「ほとんど何もしていない」のだ。
なぜなら、旅人が旅先ですることと言ったら、「観光」「食事」「ひまつぶし」ぐらいのもの。自分探しなどと言っても、実際は通貨の価値の差によって、世界最強の通貨のひとつであるJPYの恩恵を被りまくり、「なにもしない」ことができたのだ。
しかしこの「なにもしない」ことが何かを教えてくれたことが、今になって肥やしになっている。
したくないことをやめる
「なにもしない」という”経験”は、自分が「ただいるだけでも」オッケーなのだという、理由のない安心感につながっている。だって世界中には、日本人からしたら「ほぼなにもしないで生きている」人が億単位でいるのだ。
「自分の好きなことをしたい」という思い(と、考える事)は、ともすれば今の自分を「こうじゃない、ちがうんだ」と安易に否定してしまう気がする。そしてその思いで自分を「焦らせ」てしまう。
「自分の好きなことをしたい」という”無理”をやめて
「したくないことをやめてもいい」と思うのはどうだろう。
したくないことをやめても、全然大丈夫。
何にもしないでいても、そこそこ大丈夫なのだ。
何もしなくても、大丈夫
旅に出てみればわかるけれど
私たち日本人の「真面目さ」や「勤勉さ」は
世界的に見たら「希少種」なのだ。
したくないことをやめて
なにもしないでいてみよう。
なにもしないでいられなくなった時
なにがしたいかが見えるかもしれない。
自分の好きなことを”しなければならないわけではない”。
自分の好きなことをしたいという”無理”をやめて
何にもしなくても、大丈夫。
Unlock yourself. Unlock your life.
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佐藤良規
Sato Ryoki
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