Unlock yourself. 自分を”アンロック”せよ

津波から奇跡的に生還した”禅僧”の「自分をアンロック」するブログ。

ひとつのイノチを生きていることを確かめるために、僕らはあがいている・2

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シークレット

楽園最後の夕べは、お世話になった知人ご夫婦と一緒に、”シークレット”サンセットスポットでのピクニックディナーとなりました。東北産お米の”おにぎり”と、”ハワイで一番うまいハンバーガー”、そして安楽寺天満宮御神酒の梅ワインが使い込まれたステキな籐の?バスケットに仲良く同席しています。

黄金の夕日が、金剛の山に降り注いで沈んでいく。写真は撮りたい。けれど目を離すのも惜しい。その風景は、まるで宇宙が、”呼吸”を太陽から月に引き継いでゆく瞬間のようで、その呼吸の中にいるような冒し難い厳粛さと、そこにはそもそも何も「不足」なものはない安らかさに安らいでいるような空間でした。

 

歓喜に、思い当たるフシがある

こんな世にも美しい光景を目のあたりにすると、それは言葉に出来ないような”打ち震えるような”感覚が湧きおこります。その”震えのようなもの”を感じることが、本当に「自分がしたいこと楽しいと思うこと)」なのです。それは私の中では「歓喜」という言葉に近いものです。

こういう「歓喜」は、誰にでも思い当たるフシがあるはずです。それは絶景を見た時であったり、被災地のボランティアで相手が笑ってくれた時だったり、1年ぶりに恋人に会った時だったり…

 

歓喜は、「ひとつのイノチ」体験

結論から言うと、この「歓喜」と呼ぶものは、いろいろな形で私たちが「ひとつのイノチ」であることを体験した時に感じるのではないでしょうか。上に挙げた「歓喜体験」は、そのまま「ひとつのイノチ体験」と、置き換えられる。例えをそう観測してみると

絶景を見る>>>宇宙と「ひとつのイノチ」体験

ボランティア>>>相手と”心が通じ合う”=ココロの「ひとつのイノチ」体験

恋人に会う>>>ココロ&カラダを重ねること=身体的な「ひとつのイノチ」体験

自分という枠から宇宙までスケールも様々。ココロから身体まで媒体も様々。それらどれをとっても、そもそもそういう「しくみ」にできているのではないでしょうか。だからこそ、私たちのどこかに「ひとつのイノチ」を体験したいっていう「衝動」が隠されていて、そうとは知らずにその「衝動」に突き動かされ、「歓喜」(ひとつのイノチ体験)を求めて行動する。絶景が見たかったり、人を助けてあげたい。誰かと分かりあいたいし、身体ごと重ねてしまいたい。

 

その”しくみ”から外れると

「私達は”ひとつののイノチ”である」。そんな”言葉”を信じる必要はないし、それはどこかおかしい。でも、”もしそうだったら”ということにして眺めてみると、人間関係の生きにくさや、思うように人生が行かない苦しみ。私たちが”あがいている”ことは、その「”しくみ”から外れてる」から苦しいように思うのです。仕組みを見失って無理に何とかしようとしていると。

まだ検証中です。観測中です。でもどうもそうらしい。

みなさんは、どうでしょう.

 

satoryoki.hatenablog.com

忘れがたき故郷

「ひとつのイノチ」というのが私たちの故郷で、大人になるにつれそれがどんどん遠ざかってしまいます。若者が田舎を離れて東京へ出てゆくように。でも本当に自分が”したい”ことはその「”ひとつのイノチ”だと感じられること」であって、それは表向き「歓喜」だったり楽しさ、喜び、使い古してしまった’しあわせ”という言葉にあたるものでしょう。それを信じる、というのは難しい。でも「もしやそうかもしれない」と思ってみると、いろんなことに辻褄が合います。自分がなぜ楽しいか。自分がなぜ苦しいか。

「ひとつのイノチ」であることが、私たちにとって「忘れがたき故郷」なのでしょう。故郷に帰りたくてその帰り道がわからずに、私たちはあがいているのでしょう。

そろそろ、ほんとうに「ひとつのイノチ」という故郷への”帰り道”を、見つけてもいいのかもしれません。

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Every moment of life is too precious to waste.

(人生の一瞬一瞬がもったいないほど愛おしい)

ピクニックディナーのあと、知人のご主人に明日の朝発つことを話しお礼を言うと、彼はこの上なく満たされた思いの私にこう言ってくれた。

 

サトーさん、うちに泊まってくれて本当にありがとう。

私たちのほうはね、本当にたのしくて

一生付き合える友だちができたと思ってるんだ…

 

泊めてもらい、世話になった上にこの言葉と想い。

わたしはもったいなくてどうしようもなくて、ぎこちなく”サンキュー、サンキュー…”と言うことしか出来なかった。

 

人生の一瞬一瞬がもったいないほど愛おしい。

 

Unlock yourself.

Unlock your life.

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