Unlock yourself. 自分を”アンロック”せよ

津波から奇跡的に生還した”禅僧”の「自分をアンロック」するブログ。

ほんとうの仲間がいますか?

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「ブッディスト」上映会

先日、友人の後藤サヤカ監督の作品であり、師と仰ぐ藤田一照さんが出演している映画、「ブッディスト〜今を生きようとする人たち」の上映会を行った。おかげさまで自己最高の80名のお客様を迎え、盛況のうちに幕を閉じた。

この映画は、藤田一照さん含む6人の僧侶に、それぞれの(一般的に見ればちょっと風変わりな)活動の様子とインタビューを重ねていった作品。6人の僧侶たちは、いわゆる葬式法事のみならず、「する仏教」を活動の軸として持っている。そして聞き手である後藤サヤカ監督は、なぜ、どんな想いでその活動をしているのかを丁寧に聞いている。僕は上映会を何度か主催していて、映画も7回は見ているけれど、今回初めて感じたことがいくつかあった。そのひとつが、6人の僧侶は「ほんとうのことを話している」と感じたことだ。

 


『Buddhist −今を生きようとする人たち−』予告編

「問い」としての映画

後藤サヤカ監督は、10歳で阪神淡路大震災を経験し、25歳で東日本大震災を経験した時に二つの震災の恐怖が強烈に「死」を意識させた。そこから監督は「ほんとうに生きること」を映画を通じて問い、求め続けている。この作品がドキュメンタリー映画であり、6人は映画としてインタビューを受けているのだから、「ほんとうのことを話す」のは当たり前だと思うかもしれない。けれどそれ以上に聞き手の後藤サヤカ監督自身が「ほんとうに生きるとは何か」を、問う態度が真摯だからこそ、出演者も「ほんとうのこと」を話してくれていたように感じた。6人のインタビューは「想い」であり「生きる態度の表明」であって、決して「答え」めいたものではない。そして映画そのものが、監督自身の切羽詰まった思いから発する「ほんとうにどう生きるか?」という「問い」。それが、この映画の6人が見る人に、ある結論としてのメッセージではなく、「今を、生きていますか?」と「ほんとうの問い」を投げかけ続ける理由ではないだろうか。

 

(参考:過去記事)

satoryoki.hatenablog.com

 

監督の出会ったもの

上映会後、こんどは僕が聞き手となって後藤サヤカ監督のトークライブを行った。僕は監督とは親しく、このトークライブの聞き役も何度か務めている。なので監督の想いも言いたいこともほとんどわかっているつもりだったけれど、今回は意外な言葉が監督の口から出てきた。

僕が、この映画を撮り進めてゆくうちに何を感じましたか?という問いかけに、彼女は

こう答えてくれた。

「映画を撮っている間、心の底から思っていることを共有できる本当の友達、仲間に出会ったと思った。」

僕はちょっと言葉をつまらせ、その言葉を噛み締めた。

 

fujitaisshopodcast.seesaa.net

 

本当の仲間に出会うために

僕らが普段、会社やいわゆる”友達”との関係で、「ほんとうに思っていること」を話したり共有できる相手が何人いるだろう?僕にとってはやはり震災以降、自分を取り繕う意味がない状況において出会った友人たちは、そんな「仲間」だと思える。もちろんそれには後藤サヤカ監督も含め、映画に関係するお坊さんたちもそうだ。つまり自分自身が取り繕うのをやめ、「ほんとうに生きるとは何か」という「問い」を問い続けることが、「ほんとうの仲間」に出会うための条件だったのだ。

 

(参考:過去記事)
satoryoki.hatenablog.com

satoryoki.hatenablog.com

出会う奇跡を

震災が示したように、今生きているという事実は、奇跡以外の何物でもない。その奇跡のような人生の時間に、同じように誠実に「生きること」を問うほんとうの仲間に出会うことの価値は、どれほど大きいだろう。心の底から、なんでも言い合え、共有できる仲間。そんな仲間が一人でもいるなら、僕らの毎日はもっと喜びを感じる、眩しい日々になるだろう。それが仏教で言う「サンガ(僧伽)」という「宝」なんだ。

 

「ほんとうに生きるとはなんだろう?」

 

そう問いかけるあなたに、仲間はきっと集まってくる。

成績でも名声でもなく「ほんとうの問い」に。

 

怖気づいている時間はない。

 

ほんとうの「問いかけ」をし

仲間を募ろう!

あなたの問いかけを、きっと待ってる誰かがいる。

 

Unlock your life.

Unlock your true question.

 

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