Unlock yourself. 自分を”アンロック”せよ

津波から奇跡的に生還した”禅僧”の「自分をアンロック」するブログ。

生きてるから、とにかく大丈夫なんだ。

生きているって”すごいこと”

およそ2時間半。

4tトラックの屋根の上で

第7波まで津波をやり過ごした。

そしてその後

一か八か水位の下がった地面に飛び降り

九死に一生を得た。

そのトラックの屋根の上にいる間ずっと

これは本当に生きて家に帰ることはできないんじゃないか

そう思わざるを得なかった。

 

幸運にも、生きて帰ることができた。

 

歩くことも

話すことも

人に会うことも

布団に入ることも

ごはんを食べることも

生きてそれが出来るってことは

 

すごいことだ。

本当にすごいことだ。

 

生きてることが愛おしくてしょうがない

 

なんとか家である寺に帰ることができ

呆然と過ごしていた。

 

帰ってこれたことも

今までと変わらず生活があることも

家族がそこに無事でいることも

あの体験のあとでは

どこかぎこちなく

現実味がなかった

 

不意に、近所のおばあちゃんが

寺を訪ねてきた。

和尚が津波に遭った‥と聞いて

心配してきてくれたのだ。

おばあちゃんの顔を見ると

目にいっぱい涙をためていた。

私は無意識におばあちゃんと抱き合い

ぽろぽろと涙を流して

生きていることを喜び合った

「無事でよかった、無事でよかった‥。」と

何度も繰り返すおばあちゃん。

 

言葉は悪いが

私にとって特別な人ではない

近所のひとりのおばあちゃんだけれど

お互いが生きてこうして会えるていることが

たまらなく愛おしくて仕方がなかった。

ほんとうに、たまらなく。

 

死ぬこと意外リスクではない

 

ストレスと呼ばれるような

嫌な思いをすることはままある。

人間関係であったり

誰かに言われた言葉であったり

仕事のことであるかもしれない。

でもそれは本当に大事なことなのか?

悩むべきことなのか?

一息おいてこう考えてみる。

 

「あのトラックの上で”それ”はどんな意味があるのか?」

 

”生き死に”に関わらない状況下では

どんなことでもまるで娯楽のように

ストレスとして受け取ることが出来る。

でも

”生き死に”にかかわる状況下では

死ぬこと意外リスクではない。

 

それ意外、なんでもない。

 

ほんとうに。

 

だからとにかく大丈夫

 

だからとにかく大丈夫、なんだ。

ストレス、つまりは人生の諸問題

何があっても基本的にはとにかく大丈夫。

 

だってほら、生きているじゃない。 

生きてるんだもの、とにかく大丈夫。

 

ほんとに、大丈夫。

 

Have a goodday,and peace.

 

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