Unlock yourself. 自分を”アンロック”せよ

津波から奇跡的に生還した”禅僧”の「自分をアンロック」するブログ。

過去とは違う未来を、選べる自由がある

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広州のマックとフレンドシップ

20年前、バックパッカーの大学生だった時。 


 

中国は広州のマックで中国人の大学生と出会った。 


どちらともなく話しかけ、

同じ年代であることもあり
色々な話をした。

 

ふと、
なりゆきで戦争の話になり

お互いちょっと気まずくなってしまった。  

 

中国の地で、中国人の彼と日本人の私が

第二次世界大戦の話。

 

私の心は、

妙に居心地悪く、身構えたのを思い出す。

 

しかし彼は、

少しはにかみながらこう言った。

 

 
「過去は過去。私たちは違うフレンドシップが持てるはず。」

 



さわやかに言う彼の姿とその言葉は

今でもくっきりした色彩とともに記憶に残っていて

 

摩擦ばかりを報道するTV、FBの投稿なんかに


私の心は耳を傾けなくてすむ。  

 

過去と違う未来を選べる自由

We are calling for peace.  

だれもがシアワセを、平和を望んでいる。  

 

過去は過去。 

 

でも、過去と違う未来を私たちは選べるのだ。 

 

 

彼の言葉のように

違う未来を選ぼうと思えるチカラをくれる

  そんな言葉を発していきたいなあ。

 

 Unlok yourself.  Unlock your life.

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取り繕ったら、すぐに潰すぞ

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法要はいい。打ち上げに来い。

先日、お世話になっているあるお寺の

お盆のお祭りに呼ばれて参加してきた。

 

お祭りと言っても、そのご住職からは

「法要なんかはこなくていい。

 なんなら打ち上げにこい。」

 

と、不可解な御案内を受けていた(笑)

 

自分をさらけだせ

打ち上げが始まり、ほぼ身内やスタッフ

そしてボランティアの大学生などが

40人ぐらいが残った。

 

ご住職は大学生とその教員のグループと座り

自分をごまかすな、

自分をさらけ出してありのままに生きろ、と

そんな話をしているのが聞こえてきた。

 

私はざわめく話し声の中からご住職の言葉を拾い

だからここはこんなに居心地がよく

人が集まるところなんだとあらためて思った。

 

殺活自在

 ご挨拶にと、ご住職のそばに腰を下ろすと

「よくきてくれたな、ありがとう」

と、にこやかに労ってくれた。

 

地元のおじさんたちに私を紹介しながら

「この人もね、いいひとなんだ、裏がなくて。」

と、にこやかに褒めてくれた。

 

しかし、ご住職はこう続けた。

 

「だけど少しでも ”取り繕う” ようなことしたら、

 

 すぐに潰すからな

 

! ! !

 

ご住職の目が一瞬、暗黒の雷鎚のような光を放ち

気がつけばまたにこやかな顔に戻って

静かにグラスを傾けていた…。

 

禅の言葉に「殺活自在」というのがあるが

(意味は、各自調べてください)

 

なにか「生死のきわどいエッジに立たされた」ような

そんな緊張感。

 

自分がオープンであることへのエールと

すぐに「取り繕ってしまう」根性への

清々しい”一喝”だった。

 

ふぅ…。

 

Unlock yourself.

Unlock your life.

 

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真っ黄色でプルプルの、「かまぼこカレー」が最も美味しい理由

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役得

私たち坊さんの「役得」の一つに

「お別れの言葉」を聞くこと、がある。

 

形式張ったものが多い弔辞に比べ

主に遺族の若い世代、

故人の孫やひ孫が読むケースが多い、この

「お別れの言葉」。

 

若い人が書いて読むからこその

不器用でたどたどしく

そして「真実」が、響いてくる。

 

だからこそこの「お別れの言葉」は

葬儀のハイライトと言っていいほど

多くの人の胸を打ち

大げさに言えば

故人のイノチを生きている我々に引き継ぐための

厳粛な「儀式そのもの」であり

その言葉は、時にとても強い言霊を宿している。

 

我々坊さんは、葬儀の数だけ

その厳粛な儀式と

”イノチ”の手触りのあるメッセージ

言霊の響きを

何度も何度も、聞かせてもらっている。

 

ありがたい、ことなのです。

 

真っ黄色でプルプルのカレー

(ある葬儀の「お別れの言葉」を

 本人の承諾の上で多少割愛、脚色して

 紹介させてもらいます。)

 

 ”ぼくは、ばあちゃんの作ってくれた

 真っ黄色でプルプルのカレーが大好きだった。

 

 肉が嫌いなばあちゃんが、

 かわりに”かまぼこ”を入れた

 ルウなど使わず、カレー粉と片栗粉で作る

 真っ黄色でプルプルのカレー。

 

 両親が共働きだった僕は

 ばあちゃんに育ててもらった。

 

 ばあちゃんのカレーが好きな僕は

 いつもばあちゃんにあの真っ黄色でプルプルの

 かまぼこカレーを作ってとせがんだ。

 

 大人になって

 美味しいカレー屋に行くことが出来るようになっても

 僕はばあちゃんのカレーが食べたいだけで

 田舎に帰ってきては

 ばあちゃんにカレーをせがんで作ってもらった。

 

 いまでも

 どんなに高価なレストランのどんなカレーより

 ばあちゃんのカレーが一番美味しい。

 

 ばあちゃん

 僕を育ててくれてありがとう。

 

 ばあちゃん

 また、あのカレーが食べたいよ。”

 

Unlock yourself.

Unlock your life.

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