Unlock yourself. 自分を”アンロック”せよ

津波から奇跡的に生還した”禅僧”の「自分をアンロック」するブログ。

アンロック

なかまが、そこにいる

精進上げ うちのあたりは、葬儀が終わるといわゆる「精進上げ」と称して皆さんにごちそうを振る舞う。それまでは納棺〜火葬〜通夜までは肉・魚を使わないいわゆる「精進料理」が振る舞われる。葬儀・初七日が終わって初めて精進料理ではないものが振る舞われ…

ほんとうの仲間がいますか?

「ブッディスト」上映会 先日、友人の後藤サヤカ監督の作品であり、師と仰ぐ藤田一照さんが出演している映画、「ブッディスト〜今を生きようとする人たち」の上映会を行った。おかげさまで自己最高の80名のお客様を迎え、盛況のうちに幕を閉じた。 この映画…

ちゃんとしなくていい、許しあおう。

”ちゃんとする”って? 僕もお坊さんの端くれなので(汗) 相談を受けることもある。 その中でよく 「”ちゃんとしなきゃ”って思って、 苦しくなっちゃうんです‥。」 という人が(特に女性)多い。 ちゃんとする。 ちゃんと、ってなんだろう? 親の呪い ”ちゃ…

問題は、「どう」自分探しをするか

Smells like a teenager 自分探し、という言葉には どこか青臭さが漂ってくる。 それはまるで10~20代の少年青年たちが まだ見ぬ(または出たばかりの) 「社会」や「人生」に対して抱く あこがれと恐れを重ね合わせたものかな。 僕も旅をしていた20代、 まさ…

自分探しは必要か?

社会人講師ww さて、 先日、隣町にあるK高校の社会人講師として 一時間お話してきました。 僕は果たして社会人なのか?疑問ですが(笑) とにかく 先輩面した上から目線の アドヴァイスめいたものではなく 俺はこう生きてるよ!!ていう 「熱量」だけは浴…

リスクを犯せ、自由のために

仙台サンガ お陰さまで仙台でのワークショップも 和やか&にこやかに 終わることができた。 (チームの皆さんありがとう御座います(泣) 仙台にも いっしょに遊ぶ(学ぶ)仲間ができた気がして とってもとっても嬉しい。 出家するしないにかかわらず これが…

喜べ、僕のイノチよ!

忘年会とはいえ この時期、忘年会に呼ばれることが多い。 お酒が全く飲めない (なので飲みたいわけでもない) そんな僕にとってはなかなかにつらい時期。 (もちろん、楽しいのもある(笑) そして、つらいのが 話題が他人の批判ばかりの、会(汗) これ。 …

なりたかったのは、すてきな三にんぐみ

夏といえば、キャンプ。 僕が小学生だった頃、 夏休みといえば、キャンプだった。 うちの父と、父の友達のTさんとMさん。 Tさんには僕の同級生の息子、 Mさんには僕のひとつ下の娘がいた。 仲の良い三人は 「こぶしの会」なるものを結成し 毎年夏休みに、地…

10年後の緩和ケアの現在地

戦友との再会 今日、ある知人の御見舞にC病院を訪ねた。そのついでに、およそ10年前に岩手に初めての「緩和ケア」(いわゆるホスピスケア)を持ち込んだ立役者の一人のH医師に、多分8年ぶりに遭うことが出来た。当寺岩手県にはホスピス、緩和ケアともに存…

恥じらいも愚かさも強さもみっともなさも、開け放つこと。

死にゆく人と 共にあること 以前から会いたいと思っていた ジョアン・ハリファックス老師の講演会に 参加してきた。 老師は、禅の指導者であり、 かつ終末期医療におけるケアのスペシャリストとして、 日本でも実践を指導している方。 講演は”予想通り”素晴…

あなたの「いのちの灯火」を灯せ

3月が消えてなくなればいい 3月が近づいてくる。これはどうしようもないことだけれど、東日本大震災という大きな十字架を背負った東北の私たちにはどうしても心苦しい季節だ。幸い、わたしはテレビを見る習慣がないからまだマシだけれど、世の中が3月11日に…

聞かせてほしいのは、あなたの旋律なのだ

格好のいいお坊さん、わるいお坊さん 印象的な、2つの現場に居合わせた。ひとつはある「格好のいいお坊さん」。ある若い僧侶の法話。これはしんどかった。若いが経験値の高い、彼。挨拶から法話の内容まですべてあるフォーマットに則ったお話の組み立てでま…

これからはペイ・フォ○○ト

ギフト経済? ギフト経済に関する記事や本をいくつか読んだ。耳慣れない言葉だけれど、要は与え合うことで社会が豊かになってゆく、というもの。D最近このカラクリにずいぶん自覚的になってきた。仏教でも「布施(与えること)」という修行があるが、この修…

ピストルズを額縁に入れるな

衝動という信仰 自分が青春を過ごした時代に聞いた音楽が、自分の情動に影響していると考えるのは不思議ではない。その音楽を生み出した時代の空気を共有していたとも言えるし、その音楽を産んだアーティストの情動をミラーリングしたのかもしれない。いずれ…

日々に、「余白」を増やそう

「飛躍の年」は、飛躍しすぎ? いつも購読している、あるブログを読んで 正月早々笑わせてもらった。 この書き手の方は本当にセンスがいい。 以下、引用(笑) かつては手段だった「飛躍」がいつの日からか目的化し、何かを成し遂げるための飛躍ではなく、「…

笑って生きる自由を謳歌しよう

人間の可笑しさ いよいよあと数時間で今年が終わる。 しかし、同時に新年が始まることを知ってる私たちは 今年が終わることに寂しさは感じるけれど 恐怖を感じることはない。 でも、自分で作ったしくみでありながら やはり寂しさを感じてしまうのも 人間の哀…

地図を捨てよ、旅に出よう

あこがれた、旅 バックパッカーだった1990年代、いろんな旅のスタイルに憧れたものだった。5年6年と長い旅を続ける人や、コンビニ袋ひとつで旅する極端なミニマム旅人。中でも私が惹かれたのは「ガイドブックを持たない旅」だった。 スマホとネットがこれだ…

ときには、恋愛がしたい

胸を焦がす 「リョーキさんって、男って感じがしないですね〜」 最近、2度ほどこんなことを言われた。 オレも達観の境地にたどり着いて、男女のゴタゴタ 嫉妬や執着、愛欲や色欲から卒業だ… んなわけない(笑) 男として見られないっていうのは 「カッコつ…

あなたの使い方は世界が決める

正直に生きる怖さ 自分に正直に生きるというのは 何か反射的に身構えてしまうような どこか恐怖感がある。 その恐怖感をよく見てみると それは「恥ずかしさ」と言い換えられる。 そしてなぜ恥ずかしいのか?と 落ち着いてよく考えてみると どうも「自分を否…

名前を変えすぎた結果…。

マインドフルネス・ラプソディ マインドフルネスが流行っている。 震源地の北米はもちろん、というか そりゃまあそうだろうと思うけれど 地図にもだだっ広い空白として記載される 私の住むこの岩手県の片田舎でも 「マインドフルネスを保健師に勧められた」 …

名前を変えました。

リ、イョーキ? 海外に行くと、”名前”で困ることがある。 僕の名前の”リョーキ”は、 英語圏の人にとって ずいぶん発音しにくいようなのだ。 何度も言い直させるのもあまり楽しくないので 去年ぐらいから”旅行名”を使うことにしている。 「旅行中限定の、名前…

叱られたら、叱られて、そして忘れろ

ガラスを全部割った 僕は小さい頃、野球が大好きだった。 野球が好きというより、 「モノを投げること」が、好きだった。 小学2年生の頃 小石を投げるのが好きでたまらなかった僕は うちのお寺の”物置のガラス”を 小石で一枚残らず割った! 怒られる!という…

【現実的に、最も効率のいい物資支援!】

【熊本周辺の方にぜひ伝えてください!】 【東日本大震災で実証済み。当事者より】 あの時「一番役に立った物資の支援方法」を 今のうちにお伝えします。 熊本に居る方にシェアしてほしいです。 【【【 アマゾンほしい物リストを使う!! 】】】 これです! アマ…

今日という日は「”一年前の今日”の一年後」

リクルートスーツとバックパック 時間というトリック、のようなものに気がついたのは21歳の頃だったと思う。そのころ自分は「この目で世界を見てみたい」と、バックパックを背負って海外をほっつき歩いていた。一方、大学の同級生はリクルートスーツを颯爽…

オレもあいつも、大した事ないヤツ同士

老人ホームの憂鬱 カナダでワーホリをしていた時、英語の練習も兼ねて老人ホームでボランティアをしていた。(注:英語の練習に老人ホームでのボランティアは最高です)いわゆる受験英語の勉強以外、バックパッカーの”やっつけ英語”しか話せなかった僕にとっ…

アタリマエのことが、ちゃんと起きてる不思議

それは”訪れつつある” 今年はずいぶん梅が咲くのが早い。暖冬というのは本当だったんだろう。春彼岸の檀家参りをしていると、梅の木の場所によって咲き方に随分差があるのがわかる。日当たりの良い所はやはり早く咲き、日陰がちな木はまだ固くつぼみを閉じて…

”いのち”は巡り行きたがっている

釜石高校のセンバツ たくさんのメディアで語られていることだろうけれど、釜石高校のセンバツ出場には胸がアツくなった。岩手の、沿岸の高校というだけでも嬉しいのに、僕と釜石高校には別の”いのちのつながり”が、ある。 母さんがまだ行方不明のピッチャー…

私は、日本人ではなかった

パールハーバー ハワイでお世話になったSさんに案内されて、終にと言うかとうとうと言うか、パールハーバーへ行ってきた。19歳で初めて沖縄に行き、「ひめゆりの塔」で相当なショックを受けた私は、「戦争」というキーワードを無意識の引出しにしまい込み、…

ハッピーであることがハッピーなのだ。

そんなはずないんだから 3月は東北にとってツライ月。世の中が一斉に「あの日を思い出せ!」と騒ぎ立てる。その日、東北にいないことが「罪悪」に感じるほど、それはそうなんです。私は個人的に「津波体験者」であるけれど「被災者」とは名乗りにくい。だけ…

「だって来てくださったんだもの。」佐藤初女さんの思い出。

Soft front, strong back. 10年以上も前になります。佐藤初女さんの出演する「地球交響曲第2番」の上映会を「世嬉の一酒造」さんを会場に何人かの有志で行いました。その上映会に初女さん本人にも来て頂き、交流させていただく機会を持つことが出来ました。 …