Unlock yourself. 自分を”アンロック”せよ

津波から奇跡的に生還した”禅僧”の「自分をアンロック」するブログ。

ハピネス

コンドルはロスタイムに飛ぶ。

※僕が津波に遭った釜石を久しぶりに尋ねて感じた追想をとりとめなく書いたメモです。 もったいないのでここに掲載します。 ロスタイムに飛ぶコンドル 久しぶりに釜石を訪ねた。 あの日遅めの昼食を食べた ロスタイムっていう昭和風の喫茶店は もう駐車場にな…

なかまが、そこにいる

精進上げ うちのあたりは、葬儀が終わるといわゆる「精進上げ」と称して皆さんにごちそうを振る舞う。それまでは納棺〜火葬〜通夜までは肉・魚を使わないいわゆる「精進料理」が振る舞われる。葬儀・初七日が終わって初めて精進料理ではないものが振る舞われ…

生命のともしびは、風とともに(2)

ともしびは風とともに 寝たきりになって以来、ほとんど会話らしい会話もしない祖父。呼びかけると頷いてコミュニケーションはできる。痛みもあるはず、コミュニケーションもできる。なのにまるで積極的に生きるのをやめたかのような祖父。落ち着かず、何もで…

生命のともしびは、風とともに(1)

二人の祖父 僕には二人、祖父がいる(いた)。同居していた父方の祖父と、母方の実家の祖父。その二人の祖父が同時期に他界した。僕が高校生二年と三年のときだ。その二人の祖父の”最期のありよう”があまりにも対照的だった。まだ純朴さだった僕にはちょっと…

問題は、「どう」自分探しをするか

Smells like a teenager 自分探し、という言葉には どこか青臭さが漂ってくる。 それはまるで10~20代の少年青年たちが まだ見ぬ(または出たばかりの) 「社会」や「人生」に対して抱く あこがれと恐れを重ね合わせたものかな。 僕も旅をしていた20代、 まさ…

子どもたちの居場所でありたい。

みなさま あけまして おめでとうございます!! おかげさまで 無事に合格祈願祈祷会が終わりました⭐ 梅酒も奉納しましたし! 僕の正月は 合格祈願のご祈祷で始まります。 天神さまのご縁で 子どもたちの応援ができるお寺って すごく嬉しいです! 子どもたち…

喜べ、僕のイノチよ!

忘年会とはいえ この時期、忘年会に呼ばれることが多い。 お酒が全く飲めない (なので飲みたいわけでもない) そんな僕にとってはなかなかにつらい時期。 (もちろん、楽しいのもある(笑) そして、つらいのが 話題が他人の批判ばかりの、会(汗) これ。 …

出会え 出会え 出会え

ごちゃまぜの寺 先日、今では有名になりつつあるあるブロガー「Sさん」をお寺に招いて、「ごちゃまぜの寺」なる企画をした。「お寺」をゲストハウスに見立て、そこで自然に生まれる出会いや気づきを楽しもう。そこにその”ブロガーSさんが、いる”ことで、話し…

世界は”つながり”と”オハナ”の時代へ

オハナ・ラウンジ 前回に続きサンフランシスコでの 藤田一照さんのワークショップについて もう少し書きたいと思います。 前回書いたグーグルのほかにもう一社 「セールスフォース」という会社で ワークショップを行いました。 着いてみると市内の真ん中にそ…

ほんとうの「こども食堂」とは?

ぼうけん遊び寺! 今年の活動の柱にしているのが、 この「ぼうけん遊び寺」だ。 「冒険遊び場」を、寺で行うから 「ぼうけん遊び寺」。 安直だけど、結構気に入ってる! 今年はまだまだ実験段階で 年に4〜5回のイベント的な開催だけど 将来は、子どもたちが…

嬉しいから人はつい動いてしまうのだ

奇跡のダブル満開 おかげさまで第3回目の天神さまのお花見マルシェも 盛況のうちに終わった。 ちょっと春冷えしたこともあって なんと梅と桜がダブル満開で当日を迎えた。 お花見イベントとは言え 本当に花が咲いてくれるかどうかは 日取りの時点ではわから…

記憶という名のキャッシュ

✳以前走り書いた雑文ですが、旅の車窓を流れる風景に誘われて 若干rewriteしてアップします。列車の旅はいいものですね。 ヨルダンの夕日 過ごした日の数だけ、夕陽はあった。 でも今日の夕陽は人生でいちばん美しい。 なぜなら、誰にとっても 今日しか人生…

もっと、立ち止まってもいい。

彼岸明けの彼岸参り 今週はお彼岸の分の檀家参りをしています。 家々を巡って仏壇にお参りさせて頂き 少しお茶を御馳走になって、世間話を楽しみます。 普段、仏事でお会いするのは主に男性陣ですが 世界を牛耳っているのはもちろん女性(笑) うちの地域に”…

これからはペイ・フォ○○ト

ギフト経済? ギフト経済に関する記事や本をいくつか読んだ。耳慣れない言葉だけれど、要は与え合うことで社会が豊かになってゆく、というもの。D最近このカラクリにずいぶん自覚的になってきた。仏教でも「布施(与えること)」という修行があるが、この修…

ピストルズを額縁に入れるな

衝動という信仰 自分が青春を過ごした時代に聞いた音楽が、自分の情動に影響していると考えるのは不思議ではない。その音楽を生み出した時代の空気を共有していたとも言えるし、その音楽を産んだアーティストの情動をミラーリングしたのかもしれない。いずれ…

日々に、「余白」を増やそう

「飛躍の年」は、飛躍しすぎ? いつも購読している、あるブログを読んで 正月早々笑わせてもらった。 この書き手の方は本当にセンスがいい。 以下、引用(笑) かつては手段だった「飛躍」がいつの日からか目的化し、何かを成し遂げるための飛躍ではなく、「…

笑って生きる自由を謳歌しよう

人間の可笑しさ いよいよあと数時間で今年が終わる。 しかし、同時に新年が始まることを知ってる私たちは 今年が終わることに寂しさは感じるけれど 恐怖を感じることはない。 でも、自分で作ったしくみでありながら やはり寂しさを感じてしまうのも 人間の哀…

ときには、恋愛がしたい

胸を焦がす 「リョーキさんって、男って感じがしないですね〜」 最近、2度ほどこんなことを言われた。 オレも達観の境地にたどり着いて、男女のゴタゴタ 嫉妬や執着、愛欲や色欲から卒業だ… んなわけない(笑) 男として見られないっていうのは 「カッコつ…

あなたの使い方は世界が決める

正直に生きる怖さ 自分に正直に生きるというのは 何か反射的に身構えてしまうような どこか恐怖感がある。 その恐怖感をよく見てみると それは「恥ずかしさ」と言い換えられる。 そしてなぜ恥ずかしいのか?と 落ち着いてよく考えてみると どうも「自分を否…

真っ黄色でプルプルの、「かまぼこカレー」が最も美味しい理由

役得 私たち坊さんの「役得」の一つに 「お別れの言葉」を聞くこと、がある。 形式張ったものが多い弔辞に比べ 主に遺族の若い世代、 故人の孫やひ孫が読むケースが多い、この 「お別れの言葉」。 若い人が書いて読むからこその 不器用でたどたどしく そして…

我々は「踊る」ということを侮っていたのかも知れない

何が”まちづくり”だ。 ある友人のFBの投稿に はっとさせられた。 「盆踊りもしないで、なにが”まちづくり”だ」 。。。 これにはちょっとやられた。 うちの地区は推定50世帯。 以前は地区の公民館で「盆踊り」をしていた。 子供心に、楽しみにしていたもの…

いい大人が。

いい大人が 「私、”佐藤道子(仮名)”って言う人間が、 本当は何をしたいのか、初めて向き合っています…」 先日、ある昼食会に参加したとき その50代の(と思わしき)女性が、そう言った。 他の「大人」が ”それなりに””それなりの事を”話す中で 彼女はひ…

叱られたら、叱られて、そして忘れろ

ガラスを全部割った 僕は小さい頃、野球が大好きだった。 野球が好きというより、 「モノを投げること」が、好きだった。 小学2年生の頃 小石を投げるのが好きでたまらなかった僕は うちのお寺の”物置のガラス”を 小石で一枚残らず割った! 怒られる!という…

オレもあいつも、大した事ないヤツ同士

老人ホームの憂鬱 カナダでワーホリをしていた時、英語の練習も兼ねて老人ホームでボランティアをしていた。(注:英語の練習に老人ホームでのボランティアは最高です)いわゆる受験英語の勉強以外、バックパッカーの”やっつけ英語”しか話せなかった僕にとっ…

アタリマエのことが、ちゃんと起きてる不思議

それは”訪れつつある” 今年はずいぶん梅が咲くのが早い。暖冬というのは本当だったんだろう。春彼岸の檀家参りをしていると、梅の木の場所によって咲き方に随分差があるのがわかる。日当たりの良い所はやはり早く咲き、日陰がちな木はまだ固くつぼみを閉じて…

”いのち”は巡り行きたがっている

釜石高校のセンバツ たくさんのメディアで語られていることだろうけれど、釜石高校のセンバツ出場には胸がアツくなった。岩手の、沿岸の高校というだけでも嬉しいのに、僕と釜石高校には別の”いのちのつながり”が、ある。 母さんがまだ行方不明のピッチャー…

ハッピーであることがハッピーなのだ。

そんなはずないんだから 3月は東北にとってツライ月。世の中が一斉に「あの日を思い出せ!」と騒ぎ立てる。その日、東北にいないことが「罪悪」に感じるほど、それはそうなんです。私は個人的に「津波体験者」であるけれど「被災者」とは名乗りにくい。だけ…

高齢者を「年寄り扱い」しないぞウチは

お寺マルシェとヨガフェス うちのお寺で、「おてらマルシェ」なるものを開催しました。これは友だちの「若い子たち」を実行委員会とした企画で、前からやってみたいと思っていたものでした。本堂では「ヨガフェス」と称して1時間毎に違ったヨガの体験レッス…

あなたを「許す必要もない」

個人的に2016年度初めます 前回の記事で、勝手に本年度を終了しましたので、今回からは晴れて新年度扱いとなります。そう考えると、私たちは”12月”とか”師走”とか”3月じめ”とか、自分たちで都合のいいように暦の区切りをつけ、自分たちで忙しがったり苦しが…

「いい人」になれって誰が言った

痛恨の褒め言葉 最近、「雰囲気が穏やかですね」と 二人ぐらいに言われた。 そうかなぁ。 え?! このオレが? 大学生の時、檀家さんの酔っぱらいおじさんに 「坊さんは、もっと優しい目でなきゃダメだ」 と言われたこのオレが? 正直、ちょっと嬉しい。 同…