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Unlock yourself. 自分を”アンロック”せよ

津波から奇跡的に生還した”禅僧”の「自分をアンロック」するブログ。

友だちになろう、話はそれからだ。

f:id:satoryoki:20151120234713j:plain「私」と「あなた」

うちの近所のあるお坊さんは

坊さんは”プロフェッショナル”であるからして

 葬儀で泣いてはダメである」

と仰っている。

 

ごもっとも、っぽい。

 

ですが

 

お言葉ですが、無理です。

 

うちの寺は檀家も少なく

会ったことのない人なんてひとりもいない”ので

私の場合、毎回の葬儀で

泣くか、少なくとも涙ぐむ

 

「檀家」と「寺」というより

「私」と「あなた」なのだ。

 

プロフェッショナルってなんだろう

現実としてはどうかというと

つい涙してしまった葬儀の後、ご家族に

和尚さんが泣いてくれたのが嬉しかった

と言われたのは一度や二度ではない

 

お医者さんや介護職の人も

似たような経験があるはずだ。

 

どうも世間的には

坊主や医者、介護など

”プロフェッショナル”と扱われる職業は

「私情」を仕事に持ち込んじゃダメというような

語られざるルールが有る。

 

しかしどうだろう?

”プロフェッショナル”とやらってなんだろう?

 

satoryoki.hatenablog.com

 

なんて言ったらいいのか

20年前、ヘルパー2級の資格をとった。

資格のため老人福祉施設で、実習した時のこと。

 

私が担当した入居者の”Aさん”。

80代後半の女性で、やや認知症がある。

 

Aさんが、食堂のテーブルに付くとなにやら落ち着かなくなり

うつむいて箸も取ろうとせず

「うちに帰りたい。食べたくない。」

と言って、頑なに食事をしないと心を閉ざしてしまった。

 

実習生の私は、うろたえながらも付け焼き刃の工夫で

あれやこれやと手を変えコトバを変え

ごはんを食べるようにと促そうとした。

 

どうしよう。

なんて言ったらいいんだろう。

 

 奇跡のどんでん返し

そこへ、もう少し認知症の進んだ

同じ年塩梅の女性”Bさん”が、

車いすに乗って、押されて隣に来た。

 

Bさんは

うちに帰りたい帰りたいというAさんに近づき

「どうしたの?」と心配そうに聞いた。

Aさんは同じように

「食べたくない。家に帰りたい…」

と応えるでもなくつぶやいた。

 

するとBさんが、こう言った。

 

「家へ帰りたいの?

 私もおんなじ、帰りたいわ…

 

 そうだ

 わたしたち

 お友達になりましょう!」

 

と言って、Aさんの手をとって握手をした。

 

Aさんははじめちょっと驚いてBさんを見つめていたが

程なく目に光が戻り

 

「そうね、友だちになりましょう

 ありがとう…ありがとう…」

 

と、Bさんと握手をし

そうね、そうね、とつぶやきながら

自分から箸に手を伸ばして

ゆっくりご飯を食べ始めた‥‥。

 

友だちになりましょう。

 

奇跡のようなどんでん返しが起こった。

 

「問い」に引っかかる

私は自分の不甲斐なさに肩を落としつつも

胸を打たれ

感動してうなだれ

にこやかにごはんを食べるAさんとBさんを

見つめるでもなく見つめていた。

 

友だちになりましょう。

 

友だちに…

 

プロフェッショナル?

泣いていいか悪いか?

なんて言ったらいいか?

 

見事に

ものの見事に

 

問い」に引っかかってたなあ。

 

satoryoki.hatenablog.com

 話は、それからだ。

友だちになろう。

 

誰とでも。

 

友だちになってしまえば

相手との関係が変わる。

 

だって友だちだろう?

困ってたら放おっておけないよ。

心配じゃないか。

 

なにが出来るかわからない。

 

でも

 

まず友だちになろう。

 

坊さんとか立場とかどうでもいい。

 

友だちになっちゃえ。

 

話はそれからだ。

 

それでいいのだ。

 

Have a good day, and peace.

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