Unlock yourself. 自分を”アンロック”せよ

津波から奇跡的に生還した”禅僧”の「自分をアンロック」するブログ。

名も無きひとつの生命体

f:id:satoryoki:20151113232419j:plain私が旅に出る理由

初めて訪れる国の

初めて降り立つ瞬間が

たまらなく好きだ。

 

その瞬間のために

旅に出るようなものかもしれない。

 

できればなるべく日常とかけ離れた

できればなるべく英語が通じず

できればアルファベットを使わない言語圏で

できれば文化や宗教はイスラム圏で

あらゆる価値観が違うところがいい。

 

飛行機を出ると空気が違う。

ムッとした熱気。

甘く少し饐えた匂い。

人を拒むような冷気。

 

立ち上がる生命力

空港の外へ出ると

世界に私だけ輪郭を持って浮き出ているような

居心地の悪さ。

 

見慣れぬ人々の顔。

耳慣れぬ音としての言葉

 

私の中の「生命力」が目を覚まし

何が起こるかわからない

不安と生命の危機に似たものに

素晴らしく感度を高めて

いきいきと立ち上がってくる

 

 今、そこにいる私は

 

国籍も

名前も

年齢も

職業も

性別も

成績も

経歴も

過去も

そして未来も

 

そんなものが意味のない


どうでもいい


むきだしの「世界」にいる。

 

satoryoki.hatenablog.com

 

名も無きひとつの生命体

いやちがう。


自分」が「むきだし」なんだ。

 

自分が「自分である要素」が全部意味を失い


むきだしの「いのち」としてそこにいる。

 

私は

 

私を言い表すものが


すべてアンロックされた


名も無きひとつの生命体。

 

これが、自由か

 

何をしてもいい。

何をしなくてもいい。

 

どんな人になってもいい。

どんな人にもならなくていい。

 

自由だ。

 

全て自由だ。

 

名も無きひとつの生命体。

 

何者でもない。

 

時々思い出そう。

 

私は何者でもない。

 

名も無きひとつの生命体なのだ。

 

Have a good day, and peace.

 

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