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Unlock yourself. 自分を”アンロック”せよ

津波から奇跡的に生還した”禅僧”の「自分をアンロック」するブログ。

これからはペイ・フォ○○ト

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ギフト経済?

ギフト経済に関する記事や本をいくつか読んだ。耳慣れない言葉だけれど、要は与え合うことで社会が豊かになってゆく、というもの。D最近このカラクリにずいぶん自覚的になってきた。仏教でも「布施(与えること)」という修行があるが、この修行には「見返りを求めない」という条件がついてくる。(そもそも、布施とはお坊さんは受け取るばかりではなく、修行として”する”ものなのだ)まずは見返りを求めずに与える、ということの「価値」がわからないのが普通だと思う。だって与えるだけでは「失う」と同義のように思えるからだろう。

ところが、「与える」をしてみると、予想外のことが起こってくる。

 (参考:過去記事)

satoryoki.hatenablog.com

 

ペイ・フォワード

以前観た「ペイ・フォワード」という映画にずいぶんショックを受けた。日本語で「恩送り」とも訳される言葉の「ペイ・フォワード」。主人公の少年は自分の人生がなかなかうまくいかないが、授業で世界を良くする方法を考えた末、「三人の人に親切にし、その3人がそれぞれまた別の3人に親切をし、その3人が…」というアイディアを思いつく。(つまり親切のネズミ講?)その少年がアイディアを実践すると、世界に少年の想像を超えた大きな変化が起こってゆくが…

ネタバレになるので止めますが(笑)素晴らしいストーリーなのでぜひ見ることをオススメします。原作も素晴らしいです。私は原作から読みましたが、映画を見て更に感度を深めました。

この映画の”ミソ”は、主人公の少年が自分の起こし続けている奇跡のような出来事に気づかないでいる、ということだと思う。どうも自分の人生はうまく行っていないと思いつつ、それでも「親切」を健気に「実践して」いき、衝撃のラストの後、はじめて彼の起こした奇跡の全体が見える…


Pay It Forward (2000) Official Trailer - Kevin Spacey, Helen Hunt Movie HD

”親切”というイタズラ

私たちは親切と言うものをマジメに考えすぎているのかもしれない。

例えば私は、自動販売機や駐車場の”お釣り”のところにわざと10円玉をひとつ残してゆくという”遊び”をしている。次の人がちょっと喜んじゃうだろうなぁなんて想像してひとりほくそ笑む(笑)もちろん、その10円を誰かが受け取るという”結果”は見ることはない。でも、いいのだ。親切をする(与える)ことが面白いんだから。しかも”ほくそ笑み”の値段が10円ならお安いものだ。

こんな遊び程度の親切なら、誰でもいくらでもできる。でもその親切を「善いこと」としてしようとするとグッと気が重くなる。親切なんて遊べばいい。親切というイタズラをする方が、愉しくてお洒落ではないだろうか。

 (参考:過去記事)

satoryoki.hatenablog.com

 

ペイ・フォゲット

ペイ・フォワードは好きだ。でもどこか、その”ご利益”に期待する含みがある。もちろん、ペイ・フォワードの映画の主人公のように、たくさんの奇跡が起きてくるのだけれど、それは自分自身にははじめは見えにくいものだろう。見えにくいからこそ、”ご利益”を期待すると続かなくなってしまう。

だからいっそ「ペイ・フォゲット」なのだ。親切をしたら、それを忘れてしまう。「親切する喜び」だけを愉しもう。その愉しみを続けているうちに、いつかその全体のカラクリに気づいてくる。

大好きだけれど、ペイ・フォワードをアップデートして「ペイ・フォゲット」に。

 

ほら、例のアレですよ。クラッシックなやつ。

 

「忘れて下さい。名乗るほどのものじゃありません…。」

 

Unlock yourself.

Unlock your kindness.

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