Unlock yourself. 自分を”アンロック”せよ

津波から奇跡的に生還した”禅僧”の「自分をアンロック」するブログ。

なかまが、そこにいる

f:id:satoryoki:20180308160942j:plain

精進上げ

うちのあたりは、葬儀が終わるといわゆる「精進上げ」と称して皆さんにごちそうを振る舞う。それまでは納棺〜火葬〜通夜までは肉・魚を使わないいわゆる「精進料理」が振る舞われる。葬儀・初七日が終わって初めて精進料理ではないものが振る舞われる。(東京あたりだと「通夜=寿司」みたいになってるらしく、うちのあたりから東京の通夜に出席すると「葬儀前に寿司食べるのか?!」と、軽くカルチャーショックなのだ。(笑)

それはともかく。

 

3年越しのお礼

先日の葬儀の「精進上げ」で、僕の隣りに座った70代ぐらいのダンディーな紳士が、本家さんのご挨拶が終わるやいなや、そわそわしながら話しかけてきた。

「和尚様にお礼が言いたかったんです。」

そう言って話をし始めた。

聞くとその紳士は、3年前(多分)僕の講演の記事を新聞で読んだのだそうだ。その記事の中で僕は「震災に遭ってわかった。私たちの悩みの99%はどうでもいいこと。そんなこと気にせず、生きたらいい。」という趣旨のことを語っていたそうだ。

「悩みの99%はどうでもいい・・・あのコトバに救われました。私は割に小心者で日頃些細なことにくよくよしてしまうんです。あの日以来、ココロが軽くなりました!あのお礼が言えるとは、今日はこのご縁に感謝しています。。。」

なんということだろう!

とても小心者には見えない紳士の方からこんな言葉をいただけるとは!

しかも講演そのものではなく、新聞記事で、救われたという!

そして、この正直さ…

 

(参考:過去記事) 

satoryoki.hatenablog.com

 

プレゼントはサプライズ

僕は嬉しくて嬉しくて(しばらく俯いて涙をこらえてから)紳士の手を取って握手した。あぁ、ありがとうございます、ありがとうございますと補聴器を付けた紳士の耳に何度もつぶやいた。なんてサプライズなプレゼントなんだろう。講演したり法話をさせてもらう機会はあるけれど、それが聞いた人の人生の何かの足しになったのかどうか、正直分からないもの。そもそも、「人生を変えよう」と思って話していた訳ではない。僕が自分の思いを正直にあるがままに放てば、響く誰かがいるとは思っていた。

けれど…

 

Smells like water

僕らの想像が及ばないところで、僕らのコトバや思いが化学反応を起こして、’誰かの人生を変えていることがあるのだろう。僕は、そのカラクリに多少遠慮すぎていたのかもしれない。この時代に生き、多かれ少なかれ震災をリアルタイムに体験した私たちは、見知らぬ者同士かもしれないけれど、それでもやはり仲間なのだ。

高校の理科の先生が「私たちはみんな、”宇宙船地球号のクルーなんだ!”」と、そのコトバだけ自然にテンションが上ってしまいながら語っていたのを思い出す。使いすぎたコトバはやや照れくさいけれど、でも間違いなく誰もが”今を生きる仲間”であるとは言える。

仲間…

なかま。

 

響く誰かがいる、なんて

ちょっと水臭かった〜!

 

スカしてんな〜(笑)

It smells like water!

 

仲間なんだもの。

な・か・ま!

なかまが、そこにいるんだ。

 

思ったこと言って、

共に幸福を願い、

夢を語り、

今を生きようよ!

 

Unlock yourself.

Unlock your brotherhood.

 

f:id:satoryoki:20180308160742j:plain

 

 

 

ほんとうの仲間がいますか?

f:id:satoryoki:20180221015606j:plain

「ブッディスト」上映会

先日、友人の後藤サヤカ監督の作品であり、師と仰ぐ藤田一照さんが出演している映画、「ブッディスト〜今を生きようとする人たち」の上映会を行った。おかげさまで自己最高の80名のお客様を迎え、盛況のうちに幕を閉じた。

この映画は、藤田一照さん含む6人の僧侶に、それぞれの(一般的に見ればちょっと風変わりな)活動の様子とインタビューを重ねていった作品。6人の僧侶たちは、いわゆる葬式法事のみならず、「する仏教」を活動の軸として持っている。そして聞き手である後藤サヤカ監督は、なぜ、どんな想いでその活動をしているのかを丁寧に聞いている。僕は上映会を何度か主催していて、映画も7回は見ているけれど、今回初めて感じたことがいくつかあった。そのひとつが、6人の僧侶は「ほんとうのことを話している」と感じたことだ。

 


『Buddhist −今を生きようとする人たち−』予告編

「問い」としての映画

後藤サヤカ監督は、10歳で阪神淡路大震災を経験し、25歳で東日本大震災を経験した時に二つの震災の恐怖が強烈に「死」を意識させた。そこから監督は「ほんとうに生きること」を映画を通じて問い、求め続けている。この作品がドキュメンタリー映画であり、6人は映画としてインタビューを受けているのだから、「ほんとうのことを話す」のは当たり前だと思うかもしれない。けれどそれ以上に聞き手の後藤サヤカ監督自身が「ほんとうに生きるとは何か」を、問う態度が真摯だからこそ、出演者も「ほんとうのこと」を話してくれていたように感じた。6人のインタビューは「想い」であり「生きる態度の表明」であって、決して「答え」めいたものではない。そして映画そのものが、監督自身の切羽詰まった思いから発する「ほんとうにどう生きるか?」という「問い」。それが、この映画の6人が見る人に、ある結論としてのメッセージではなく、「今を、生きていますか?」と「ほんとうの問い」を投げかけ続ける理由ではないだろうか。

 

(参考:過去記事)

satoryoki.hatenablog.com

 

監督の出会ったもの

上映会後、こんどは僕が聞き手となって後藤サヤカ監督のトークライブを行った。僕は監督とは親しく、このトークライブの聞き役も何度か務めている。なので監督の想いも言いたいこともほとんどわかっているつもりだったけれど、今回は意外な言葉が監督の口から出てきた。

僕が、この映画を撮り進めてゆくうちに何を感じましたか?という問いかけに、彼女は

こう答えてくれた。

「映画を撮っている間、心の底から思っていることを共有できる本当の友達、仲間に出会ったと思った。」

僕はちょっと言葉をつまらせ、その言葉を噛み締めた。

 

fujitaisshopodcast.seesaa.net

 

本当の仲間に出会うために

僕らが普段、会社やいわゆる”友達”との関係で、「ほんとうに思っていること」を話したり共有できる相手が何人いるだろう?僕にとってはやはり震災以降、自分を取り繕う意味がない状況において出会った友人たちは、そんな「仲間」だと思える。もちろんそれには後藤サヤカ監督も含め、映画に関係するお坊さんたちもそうだ。つまり自分自身が取り繕うのをやめ、「ほんとうに生きるとは何か」という「問い」を問い続けることが、「ほんとうの仲間」に出会うための条件だったのだ。

 

(参考:過去記事)
satoryoki.hatenablog.com

satoryoki.hatenablog.com

出会う奇跡を

震災が示したように、今生きているという事実は、奇跡以外の何物でもない。その奇跡のような人生の時間に、同じように誠実に「生きること」を問うほんとうの仲間に出会うことの価値は、どれほど大きいだろう。心の底から、なんでも言い合え、共有できる仲間。そんな仲間が一人でもいるなら、僕らの毎日はもっと喜びを感じる、眩しい日々になるだろう。それが仏教で言う「サンガ(僧伽)」という「宝」なんだ。

 

「ほんとうに生きるとはなんだろう?」

 

そう問いかけるあなたに、仲間はきっと集まってくる。

成績でも名声でもなく「ほんとうの問い」に。

 

怖気づいている時間はない。

 

ほんとうの「問いかけ」をし

仲間を募ろう!

あなたの問いかけを、きっと待ってる誰かがいる。

 

Unlock your life.

Unlock your true question.

 

f:id:satoryoki:20180221015526j:plain

 

================

【講話・講演・ワークショップ等 お受けします】

*「津波で生き残った禅僧の”いのちの話”」

「ほんとうの自分を生きる」

「被災地で知ったほんとうのグリーフケア」 等

*メール mail@satoryoki.jp

フェイスブック https://www.facebook.com/bakachin2000

ツイッター 法衣無き遊行者@佐藤良規 :bkcn2k

*プロデュースコンテンツ

インターネットラジオポッドキャスト

< 藤田一照「仏教で人生はもっと面白い!?」>

Itunesポッドキャスト)版】 https://goo.gl/Zxe7jd

【ブログ版】 http://fujitaisshopodcast.seesaa.net/

Youtube版】 https://goo.gl/gJBV48

====================

ちゃんとしなくていい、許しあおう。

f:id:satoryoki:20180129195803j:plain

”ちゃんとする”って?

僕もお坊さんの端くれなので(汗)

相談を受けることもある。

 

その中でよく

「”ちゃんとしなきゃ”って思って、

     苦しくなっちゃうんです‥。」

という人が(特に女性)多い。

 

ちゃんとする。

 

ちゃんと、ってなんだろう?

 

親の呪い

”ちゃんとする”には

もちろん、論理的な定義はなく

大部分は「親」から、

そして子供の頃に学校の先生や友だちに

なんとなーく言われてきた

 

「ちゃんとして!」

 

これって、

具体的な中身も伴わないのに

自分の行動を縛って苦しめる。

 

「呪い」ですね。

ほとんどは、親でしょう。

 

(参考:過去記事)

satoryoki.hatenablog.com

 

あなたの夢を止めようとする者

先日、ある高校で社会人講師として

お話をしてきた。

 

その中で

「自分の”夢”を”止める”としたら

   それは誰だろう?」と

ブレストしてもらったところ、

 

1位は、「親」

2位は、「自分」

 

やっぱり。

この場合の「自分」は

「呪いにかけられた自分」だろうと思う。

 

不思議だよね。

 

自分の夢を、親が止めるのも

自分の夢を、自分が止めるのも。

 

不思議。

変だよね。

 

 (参考:過去記事)

satoryoki.hatenablog.com

 

だから、許しあおう。

僕があなたに

「ちゃんとしてますか?」

と聞かれたら、きっと

「いえ、ちゃんとなんてしてないよ」

とこたえるでしょう。

 

僕だって、

あなただって、

良いところがあったとしても

駄目なとこだってあるはず。

だらしないところもあれば

人に言えないようなことを

どうしても考えちゃうことだって

あるかもしれない。

 

でも

それでいいはず。

 

僕もあなたも

ちゃんとしてない同士なんだから。

 

だから、

許しあおうよ。

 

できることを出し合って、

できないことは補い合って

 

助けあって

甘えあって

支えあって

笑いあって

泣きあって

 

許しあって、生きたい。

 

そんな世の中になることを

みんなが願ってると、願ってる。

 

ちゃんとしなくていい。

許しあおう。

 

Unlock yourself.

Unlock your forgiveness.

 

※自分を「アンロックする」、

無料メルマガを配信してます。

登録していただくと、

今なら、津波で助かったことで気づいた

「生きる基準値を、シフトする」

特別音声をプレゼントしています。

登録はコチラ  ↓

佐藤良規メールマガジン 読者登録

 

 

f:id:satoryoki:20180129195836j:plain

 

================

【講話・講演・ワークショップ等 お受けします】

*「津波で生き残った禅僧の”いのちの話”」

「ほんとうの自分を生きる」

「被災地で知ったほんとうのグリーフケア」 等

*メール mail@satoryoki.jp

フェイスブック https://www.facebook.com/bakachin2000

ツイッター 法衣無き遊行者@佐藤良規 :bkcn2k

*プロデュースコンテンツ

インターネットラジオポッドキャスト

< 藤田一照「仏教で人生はもっと面白い!?」>

Itunesポッドキャスト)版】 https://goo.gl/Zxe7jd

【ブログ版】 http://fujitaisshopodcast.seesaa.net/

Youtube版】 https://goo.gl/gJBV48

====================